★【プレスリリース】三枝院生、國部助教がブラインドサッカー選手の音源定位に関する研究成果を発表
~音を聴いて動きにつなげる手立てを発見~
次世代健康スポーツ科学学位プログラムの三枝巧院生と、ARIHHPの國部雅大助教(体育・スポーツ心理学)は、ブラインドサッカー選手の音源を定位する方略について検討した成果に関してプレスリリースを行いました。
<研究のポイント>
本研究では、ブラインドサッカー選手は、近づいてくるボールを的確にトラップする際に、晴眼者より大きな下向きの頭部回転を用い、早い段階から頭部をボール方向に向けることで、音の位置をより正確に判断していることが示唆されました。
本研究の結果は、ブラインドサッカーのプレーにおいては頭部の動きが重要な役割を果たしている可能性を示しており、ブラインドサッカーのように音を聴いて動きへつなげることが重要なスポーツにおける知覚―運動技能の効果的な練習方法の開発へと応用が期待されます。
成果の詳細はこちらをご覧ください。
https://www.tsukuba.ac.jp/attention-research/p202011241400-2.html
<掲載論文>
【題 名】Blind footballers direct their head towards an approaching ball during ball trapping. (ブラインドサッカー選手はボールトラップの際に頭部を接近するボールの方に向けている)
【著者名】Takumi Mieda, Masahiro Kokubu
三枝巧(筑波大学大学院 人間総合科学研究科 博士後期課程 体育科学専攻) 國部雅大(筑波大学 体育系)
【掲載誌】Scientific Reports
【掲載日】2020 年 11 月 20 日
【DOI】 10.1038/s41598-020-77049-3
<問合わせ先>
國部 雅大(こくぶ まさひろ)
筑波大学 体育系/ヒューマン・ハイ・パフォーマンス先端研究センター(ARIHHP) 助教