★小﨑助教、松井研究員(医学系)らによる論文がCanadian Journal of Cardiologyに掲載されました
⼼臓疾患の管理と外科⼿術技術の進歩により、先天性⼼疾患(CHD)患者の約 90%が成⼈期まで⽣存できるようになりました。⼀⽅、成⼈を迎えた CHD 患者は後天的な⼼⾎管疾患や精神的な不調のリスクが⾼いことが知られています。座位⾏動を減らして⾝体活動を増やすことは、CHD 患者の健康増進に貢献すると考えられますが、これを客観的に評価した研究は少ないのが現状です。そこで本研究では、CHD 患者における⼩児期の⾝体活動と成⼈期の座位⾏動および⾝体活動の関連を調べました。
CHD 患者 125 名(18〜74 歳)を対象に、⼩児期(⼩学⽣期)の⾝体活動と成⼈期(現在)の座位⾏動および⾝体活動を評価しました。⼩児期の⾝体活動として外遊びの頻度、体育の授業への参加状況、スポーツクラブへの参加状況、⾝体活動制限の有無を尋ね、成⼈期の座位⾏動および⾝体活動は加速度計を⽤いて客観的に評価しました。
分析の結果、⼩児期に時々・よく外遊びをした者は、あまり・全く外遊びをしなかった者と⽐較して、成⼈期の座位時間が短く、中⾼強度⾝体活動時間が⻑いことが分かりました。また、⼩児期に⾝体活動の制限があった者は、成⼈期の中⾼強度⾝体活動時間が短いことが⽰されました。
座位⾏動および⾝体活動は CHD 患者の健康に関連する重要な因⼦の⼀つです。本研究により、CHD患者における⼩児期の⾝体活動は成⼈期の座位⾏動および⾝体活動の形成に寄与する可能性が⽰されました。これらの知⾒は、CHD 患者に対する個別最適化された⽣活習慣改善プログラムの構築に貢献すると期待されます。
【題 名】Association between childhood physical activity and adulthood sedentary behavior and physical activity in patients with congenital heart disease.(先天性⼼疾患患者における⼩児期の⾝体活動と成⼈期の座位⾏動および⾝体活動の関連性)
【著者名】Matsui M, Kosaki K, Kawamatsu N, Nozaki Y, Machino-Otsuka T, Suzuki K, Nakata Y, Maeda S, Ishizu T.
【掲載誌】Canadian Journal of Cardiology
【公開日】2026年3月17日
【DOI】 https://doi.org/10.1016/j.cjca.2026.02.055
https://www.tsukuba.ac.jp/journal/medicine-health/20260330140000.html


