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★片桐研究員と藤井准教授によるViewpoint が「Experimental Physiology」誌に掲載されました

片桐研究員と藤井准教授によるViewpoint が「Experimental Physiology」誌に掲載されました。

 

ヒトの肺換気は、酸素摂取量や二酸化炭素産生量に応じて厳密に調節され、動脈血ガスのバランスを保つ役割を担っています。しかし、暑熱ストレス時において、安静時で代謝がほぼ一定であっても、深部体温の上昇に伴い過換気が生じます。この反応は低炭酸ガス血症を引き起こし、血液および脳細胞内・外のアルカローシスを招き、結果的に酸・塩基バランスが乱れます。この反応は、急性の熱ストレス時にイヌなどの動物にみられるパンティング (浅くて速い呼吸) とは明らかに異なります。パンティングの呼吸パターンは、気道からの蒸発および伝導による熱放散を促進しますが、血液アルカローシスを誘発することはありません。したがって、熱ストレス時の呼吸反応の生理学的意義は、パンティングを行う動物とヒトでは異なると考えられています。しかし、ヒトにおける高体温誘発性過換気が、血液の酸・塩基平衡を調節するための適応的な生理的反応であるかどうかは、依然として不明です。

 

本見解記事では、高体温誘発性過換気は、1) 血液の酸・塩基平衡を調節するための適応反応ではない可能性が高いこと、2) 体温調節の観点からも、不利に働く反応である可能性があること、3) その抑制や悪化を防ぐための戦略、について議論しています。

 

【題 名】 Should we breathe more like dogs when overheated? A perspective from acid–base balance
【著者名】Katagiri, A., & Fujii, N.
【掲載誌】 Experimental Physiology
【掲載日】 2025年12月13日
【DOI】 https://doi.org/10.1016/j.jbiomech.2025.113012

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